近況
2018年、あけましておめでとうございます。 今回は、年末年始の恒例行事として、日本語で、これを読まれているどなたかのために記事を書きたいと思います。
昨年の年末から今まで、半分は、締め切りが迫っていた仕事、もう半分は、自分で決めたタスクにより、落ち着かない日々で、なかなか2017年を振り返る記事を書く気になれませんでした。
2017年は、久しぶりに日本に短期滞在しました。また、最近、ある島に滞在しました。
スペインに住んで移動しながら仕事をしているカナダ人の若者と出会って、一緒に食事をしたり遊んだりして過ごしたり、ノルウェイから来ていた「俺はこの島にもう10回以上来ているぜ。」と豪語し、やはり、その島からリモートで仕事をするおじさんと出会って一緒に食事をしたりしました。
2017年は主に遺伝子+IT(Bioinformatics)のために時間をかけました。途中、バルセロナで古くから付き合いのある友人と再会し、結果、影響を受けて、若干、軌道修正をしました。とてもよい時間を過ごしました。
2018年に取り入れた考え方
この僕が書いた上から下にのびるツリーのような図は何を意味するのかというと、一番上がゴールで、そこから生えている枝は、そのゴールを達成するためのプロセスを表しています。これは、上から下にのびるプロセスのツリーを表しています。上が未来、一番下は現在です。
そのツリーの複数の枝は、その上位のゴールを達成するための、複数の方法を表しています。その方法を片っ端から試す、というイメージです。
図は3層ですが、実際はもっと多層で、枝も任意の数あるイメージです。
僕は基本的に、目的のために行動するタイプで、何となくはあまりなく、何に時間を使うかの判断も意識的にしっかり決めているのですが、2017年を振り返ったときの課題は、途中、得たい結果までのプロセスが曖昧になり、日々の行動に無駄が生じていたことでした。
そこで、もっと最適化でき、もっと最適な方法を選択できただろうという反省から、今年はこの図を日々、頭に描きながら生活しています。
これは、得たい未来を明確にするだけでなく、そこまでのプロセスをツリー上にまるで量子力学のように多重に可能性を明確にイメージすることで、達成スピードをあげるという、僕の強欲から来ています。
ゴールまでの道のり、プロセスが浮かばない場合も、考えて続け、欠けたピースを埋めるように、プロセスをクリアにしていくことに時間を使うことが大切と言えます。
この考え方は、次に紹介する梅原さんが言われている「分解して考える」という考え方を参考にしています。
2017年に影響を受けた本ベスト
1日ひとつだけ、強くなる。 - 梅原大吾
https://www.amazon.co.jp/dp/B0116H3QPG
日本人初のプロゲーマー梅原さんのこの本です。
数多くのビジネス書があり、いろんな人がいろんな事を言っている中で、参考にするときに大事にしているのは、「誰が、その本を書いているのか」です。
例えば、その人は、
- 大きな企業の社長さんなのか、一人から数人の社長、フリーランサーなのか。
- 成熟したマーケットでビジネスをしているのか、新興のマーケットでビジネスをしているのか。
- 楽しそうに仕事をしているのか。
- 忙しそうに仕事をしているのか。ゆとりをもって仕事をしているのか。
- グローバルマーケット対象か、ローカルマーケット対象か。
- 何が好きなのか、嫌いなのか。
- 日々の行動の中で、何をしているのか、何をしていないのか。
こういった様々な要素を検討し、なるべく自分がそうなりたいと思う人を参考にするのが、再現性が高いと言えます。
これを間違えると、得たい結果と真逆の行動をとることもあり得ます。
梅原さんの以下の部分を参考にしています。
- ロールモデルがいない中で、どう日々成長するか?
- まだマーケットが出来ないころから、自分に投資した結果、業界ができて、今、仕事をされている。
- グローバルマーケットでお仕事されている。
また、梅原さんが、他の人々と決定的に違う、希少な特性は、「日々の行動の中で、何をしていないのか」で観察できます。簡単に言えば、マズローの5段階欲求のフレームワークを使って説明するなら、帰属欲求や承認欲求が極端に少ない方なのだろうと思います。 そういう欲求は、間違いなくあるのだと思いますが、説明が難しいのですが「違う」のです。
たぶん違う部分は、それらの欲求のために日々時間を使わず、代わりにとても長いスパンでその欲求ために行動している部分かもしれません。
梅原さんの本は、僕の今の状況だから、梅原さんの本や情報発信を参考にしている、というだけで、万人にお勧めしているわけではありません。
繰り返し読んでいます。
1984年 - ジョージ・オーウェル
https://www.amazon.co.jp/dp/B009DEMC8W
もう一つ2017年に読んで面白かったというか印象に残った本は、ジョージ・オーウェルの「1984年」です。 イギリスの著者が書いた、全体主義の未来を書いた小説なのですが、この小説を選んだ理由は、この小説を、僕が住んでいる場所が旧共産圏であるせいか、誰に聞いても、この小説を知っているということです。たぶん、5人ぐらいには聞いたと思うんですが、皆さん知っていました。
「ビッグ・ブラザー」、「New Speak」という言葉は、この本が語源です。普通に使われるんですよ。日常会話で。「今、ビッグ・ブラザーが見ている(笑)」とか、「それは、ただのNew Speakだ。」とか。語源を知っていないと訳がわかりませんよね。
内容は、中盤は読むのに退屈してしまいましたが、全体的に衝撃的で生々しい内容で、一度読んだらこの感覚は忘れられないと思います。、50年ぐらい前に書かれている本ですが、今でも語り継がれている理由がわかります。 ただ、読むのに覚悟がいる小説で、今のところ、繰り返し読む気にはなれません。
あとは、フィリップ・K・ディック(PKD)の小説も、疲れた時やリラックスしたい時によく読みます。中毒性ありますね。彼の小説は。
彼の小説は読むのに覚悟は必要ありません。気軽に読めます。
それではまた。